左手だけ痛ネイル

不安定なカナちゃんの日常

生理が来ない6月

暑いのも寒いのも苦手だけど梅雨が一番苦手かもしれない。ジメジメするのが嫌、とか小手先の表現しかできないのが悔しいがとにかく空気が無理。雨粒一粒一粒の重力を受けて歩くのも無理。かといって家に閉じこもると「今日何もできなかったんだね」と自分が自分を責めてくるし。

ということでとりあえず外に今出た。ドトールに来た。きっとあたしは80歳になるまでドトールに通い続ける自信がある。ドトールのヘビーユーザーだがドトールのプロペイドカードはドトールを使いこなしている常連感が出てちょっと恥ずかしくなってしまうので作らない。

生理が遅れてやってきたのは3日前くらいのことで、昨日は生理二日目のくせに友達の家に遊びに行ってしまい滞在時間2時間くらいなら大丈夫だろう超どでかいおむつタイプのナプキンをつけ、さらに尻を直接床につけない(=正座をする)という万全の対策で挑んだものの、靴下に経血が着いた。その日に履いていた靴下は結構お気に入りで、くるりのグッズで蛍光イエローだったものだから付着した経血がより目立った。友達はみんな女の子だったから誰も動揺はせず、ズボン漏れてる?靴下の換えあるよ。とりあえずトイレ行ってきな。みたいな気にすんなよ連帯感があって、ああこういう連携っての高校のときとかすごいやったなーと思い出した。なっちゃった。私ナプキンあるよ。とか。というかこういう事故の煩わしさを少なくとも一度は経験しているメンバーがいるかどうかで連帯感が出てくるのかもしれない。とりあえず何が言いたいのかというと生理うざい。6月には梅雨という爆弾がすでにあるのだから、生理が1年に一回来ないみたいなチケットがあるとしたら今使いたい。

6月はZOCと東京事変の新譜にヒロアカ展、7月はビリー・アイリッシュ新譜、8月は宮藤官九郎の新作舞台(抽選当たった)などそういう小さいごほうびの積み重ねでたぶん8月までは生きながらえそうだと思う。

人はやがて死ぬ

以前インタビューした漫画家にメンタル弱くて辛いことが多くて、と相談したら「どこでもいいから吐き出す場所があるといいね」と言われたことがある。人間溜め込みすぎるとダメだからプライドとか中傷とか関係なくアウトプットの場があったほうがいいってことだ。最近はご無沙汰だが以前メンタルクリニックのカウンセリングに通っていたときも「宮本さんにとってここも大切なアウトプットの場だからね」と心理士に言われて泣いた。一時間8000円くらいしたけどお金を払ってでも話を聞いてもらう価値はあった。

本当に自分が人とコミュニケーションをとるのが苦手だと気づくのが遅すぎて、とくに今誰かと電話や打ち合わせした後の鬱感がやばい。別に何があったわけじゃない、何も言われてない怒られてない。でも疲れるお願いだからひとりでいさせてほしいと願う。最近は一日に人に会うのは一組と決めた。エレベーターで同じマンションの住人と一緒になったとき開く/閉じるのボタンどっちだったっけ????とテンパるくらい人と接してない 

 

もういいやー嫌われても干されても元々綱渡りで安定と引き換えに自由を享受してるのだし、せっかくオカムラさんも優しいんだし別になにかあったら死ねばいいし人はやがて全員死ぬし。

ビニール傘マウンティング何なん

ビニール傘ではなく普通の傘(1000円以上する)を持てるようになるまであと70年はかかるだろうと思う。買っては無くしを繰り返していて、でも特にそれを直そうとも思わない。欲しい傘があれば買うけどどうせまた無くすからビニール傘買うと思う。てか最近はもう傘さすの諦めて濡れて歩くことにしてるもはや 世間はビニール傘を持ってる人をだらしないみたいな目で見る。以前マナー本で「ビニール傘は持たない」みたいな項目もあったよ丁寧な暮らしをしてる奴ほどビニ傘でだらしなさマウンティングしてくるよな、なんなん好きにさせてくれよ  オカムラさんなんて5年前に買った1万くらいする傘でもまだ修理してないくらいだ。うちは傘を掃き溜めである。それでも生きてる ビニール袋だからって人生終わってるわけやない

ソワソワする。今日散歩した公園でアイガモの雛を見たからか。今日の服装がダンダダンのターボババアみたいだねと夫に褒められたからか。今日食べたうどんがおいしかったからか。雨に濡れても風邪を引かない自信があるからか。

寿司のなかの三百円

すごい歌上手い歌手の曲聴いてて自分もこうやって歌えるんじゃね?と実際やってみて普通にできない、というのを定期的に繰り返している。

 

雨の日はメンタルが死ぬので嫌いだけど、初夏の雨上がりだけは限定的に好き ありがとう天気の子。

おぼろ豆腐みたいなメンタルなので昨日友達から「貸してた漫画返して〜郵送して〜」と連絡が来ただけでぶっ壊れた。あたしはたびたび自分に殺されそうになる。やべえ死にたい悪魔が来たナーこのままだとまた騒ぎを起こしそうだナーちょうどそんとき見てたモニタリングが吉野家の駐車場で神谷明キン肉マンの曲歌うってのがやってて、そうだ牛丼テイクアウトにいこってなり外に出たはいいものの雨も降っており傘も壊れこりゃあもうダメだこのままでは私はまた死にたくなる とにかく歩くことにした。まっすぐまっすぐ歩いたらオカムラさんが心配してくれるかもしれない(オカムラさんはまだ会社だった)それで、ビリー・アイリッシュのwhen we all fall asleep, where do we go?を聴きながらひたすらまっすぐ歩いた 純情商店街抜けて中野に入り、西武線都立家政駅にたどり着いた。耳ではビリーがずっと歌い続けてくれてて商店街にあるスズランの花みたいな街頭を見て地獄の始まりみたいだと思ったり猫ににらまれたり踏切見て自分が突っ込むんじゃないぞーと自制したりした。傘は壊れてたのでささなかった。これだからこじらせてるって言われるんだよーとわかってはいるが、わかってても自分が止められないのが悩みなんだ。都立家政の駅、線路の上に通路として歩道橋があってまあ一応そこに登ってみたりしたら電車が下を通るたび揺れて怖くて怖いなら降りろよと自分に突っ込んで降りた。そのあと鷺ノ宮駅まで歩いた。金持ちそうな家がたくさんあってムカついた。雨は降ったり止んだりした。もう二十一時半を過ぎてたのでどの店もやっておらず寿司屋で半額の高い寿司を買い、アサヒビールをコンビニで買った。外で食べようと思ったけど雨がふってて無理だったから歩きながら寿司を掴みノールックで食べた。手も洗わずに食べてこれでコロナになったら自業自得だなと思うがそうだ私は死にたいんだったと原点に立ち返る この頃になるとオカムラさんと連絡は取れているがオカムラさんは迎えに来てくれない、あたしのために。私ほんとにやるから。もう怖くないから死ぬの。Netflixの死後の世界を探究する観たしもう怖くないこのままフラフラしてればナンパされてもしくは逆ナンして誰か知らない人の生ぬるい慰めの言葉聞いてタバコ吸って寿司食ってから死ぬこともできる死に方も選べる。あたしが極限状態になったら、あたしはあたしを追い込む天才だから。あんたには一生わからないよあたしがどんな気持ちで歩いていたかを。地獄の入り口を見て、猫にも睨まれて、それでも人通りがなくなると寂しい気分になって結局人は人を求めるんだなって思ったよ、あたしみたいな人間でもね。あんたはあたしにとっての大森靖子以上になれるのかよ。みたいなクソめんどくさいことを私は普通に夫に言ってしまいます。クズです。そしてクズなあたしはまた善良な夫に助けられます。僕にとっては、エレカシよりもブルーハーツよりも漫画よりも何よりもカナちゃんが大切ですカナちゃんはなによりも一番大切に思ってくれる人が望みなんだとしたら、それは叶ってると思います。だから一緒にいませんかと言われ、あたしはまたクズだから謎の上から目線でいいよって言った。大いに引くがいいよ。散々悪態をつき、タクシーに乗って帰った。生まれて初めてタクシーの運転手から話しかけられる雑談を無視できた。客が泣いてるときに話しかけてんじゃねえよって思ったから。タクシーの中で残りの寿司をまたノールックでつかんで食った。もうここまで来たら悲劇も悲劇「泣きながらご飯食べたことある人は生きていけます」ってカルテットで松たか子がすずめちゃんに言った名セリフそのものを自分で言って自分で吸収した 寿司の食べかすとゴミが入ったビニール袋にタクシーの釣り銭三百円そのまま入れ、そのままゴミ箱に捨ててしまいお金は無駄にはしてはいけないなとなり、ゴミ箱から魚臭い百円玉を三枚、さきほど救出したとこです。それでも生きてるから別にいいよ、よく頑張った もう隠したってどれだけ外面の印象がよくたってこれが本当なんだもの仕方ない

ひとりで桃食べる

すごく好きな編集さんがいて先日お電話でお話したのだけどさ超前に「私ジェンダー関連の本に最近興味あって」って世間話してたの覚えてくれてて、新しい本の企画(すごくすごく実用の本子供向けの)の仕事依頼を振ってくれたんだよ。もしあたしが生まれ変わってもう一度出版社に勤務して版元の編集として働くのであれば間違いなく師匠にしたい人で、作りたい本があって世の中のニーズや時流によっては企画を温めたりしていて、読んでくれる読者の顔がちゃんと見えていて編集者の鏡なんだよ あたしはもう下手にYouTubeの登録者がいる著者とかインスタグラマーとか流行っているタレントの本とか初速の売上だけ見込めるような本はあんまり作りたくなくてそういう”持っている側の人”の思い出づくりには正直もう加担したくなくてだからほんとうに今回の仕事がうれしい 世の中に出る意味のある本を作りたい 人気があるから本作るじゃなくて、必要とされる本がほしい 読みたい 「誰かが棺桶に入れたくなるような本を作る」という自分の信念にもう一度立ち返りたい優秀な編集者には何人か会ってきたけど、どうせならそういう人に使われる存在であたしはいたいすごくがんばりたい

新しいものを産み出すのは素人頼みになってしまった。YouTubeで名を上げたのはその人のちからだし、タレントもモデルもインスタグラマーもぜんぶそう。出版業界は人気になった人たちの半生をまとめて本を出す それだけそれだけの工場、疑問。だから自分で書きたくなる。

そんなね好きな編集さんと話した後でも動悸がするたぶん誰と話しても震えるし、もうそれは人どうこうじゃなくてただ自分がひとりの時間がないと死ぬという星に生まれただけの話かと思われる。猫の動画を一時間くらい見ないと動けない。

カラオケに行きたいなあ

行儀よく書くの疲れたので

提題の件、指定字数内に書くのも丁寧な言葉選んで書くのも誰かになりきって書くのもそれらを書くために本読んだりするのも疲れた。「いかがでしたでしょうか」と締めるクソ雑魚記事を読むのも見るのもうぜえ。ライターとは便利な言葉で、名乗ったら名乗ったもん勝ちらしく、あいつらは何をもって「Webライターです」とかって名乗ってるんだろう。「〜おもいます」とかってわざわざ開くエモ文学とか糸井構文も黙れよって思う。思いますくらい漢字で書け。別に自分の流儀を押し付けたいわけじゃないが、言いたいことはたくさんある。

 

30歳になるから自分のギャラ上げようと思う。出版社で3年、フリーで5年。もう十分だろ。前はこんな私にお願いするなんてと無駄に卑下してたけど私には私なりの価値があるんだって徐々にやっと自信がついてきた。だから舐めたギャラで依頼してくるおばさんとか年下だからってだけで馴れ馴れしく上から目線で話しかけてくるオジサンとか人生に必要ないひとは抹消してくよ、あたしもおばさんになるんだって思ってさでさこの前ちょっと戦ってみたら、普通に対応してもらえてギャラ上がったし何ならあたしに対する舐めた態度が消えた。なんだこれって当たり前の権利だったんだね。若いからって我慢する必要ない働く分対価はもらう。

 

この前初めて会った40代後半くらいの男性編集者に完全に見下されたんだけど、そんときは紹介で行ったからそいつにとっては「思ったよりも若くて背が低い女のライターがきた」みたいな態度されて、あたしが打ち合わせで発言するたびに「お?お?どうした?どうした?」「よっ待ってました!」みたいな感じでわざわざそういうこと言って煽ってきてほんとに気分悪くて死ねよって思って 極め付けは「『女は見た目が10割』って本ありますよ」ってなんか振られたんだけどあんたそれふつうにセクハラだからな? なんかうまく言えないけどすごく態度が侮辱的だった「まだそんな古いこといってる本がこの世に存在するんスね」などと流したが、悔しいがたしかにそいつの言う通りで女は見た目が10割だからあたしみたいな背が低くて細くて頼りない黒髪ショートで化粧っけのない顔も弱そうな女が実力や実績抜きにして舐められるんだよな。もしあたしが菜々緒みたいなつり目のするどい顔で、体格が吉田沙保里で、アイラインがんがんに引いて金髪で10センチのピンヒール履いてたらどうだった? そいつの仕事はいろいろあってなくなった。私が8年出版業界で働いてきた中で聞いたことのないくらい低い金額で依頼されたから。前にはあちゅうか何かが「舐められないために金髪にした」などと言っていた意味がわかった気がする。あたしもブリーチを視野に入れる。ブルベだからたぶん似合わないけど。

 

勢いではじめたが、まだ公開するかはわからない。誰かに見せるわけではないが、たぶんみてくれるのはあゆとちなってぃーくらいだろうな