左手だけ痛ネイル

不安定なカナちゃんの日常

寿司のなかの三百円

すごい歌上手い歌手の曲聴いてて自分もこうやって歌えるんじゃね?と実際やってみて普通にできない、というのを定期的に繰り返している。

 

雨の日はメンタルが死ぬので嫌いだけど、初夏の雨上がりだけは限定的に好き ありがとう天気の子。

おぼろ豆腐みたいなメンタルなので昨日友達から「貸してた漫画返して〜郵送して〜」と連絡が来ただけでぶっ壊れた。あたしはたびたび自分に殺されそうになる。やべえ死にたい悪魔が来たナーこのままだとまた騒ぎを起こしそうだナーちょうどそんとき見てたモニタリングが吉野家の駐車場で神谷明キン肉マンの曲歌うってのがやってて、そうだ牛丼テイクアウトにいこってなり外に出たはいいものの雨も降っており傘も壊れこりゃあもうダメだこのままでは私はまた死にたくなる とにかく歩くことにした。まっすぐまっすぐ歩いたらオカムラさんが心配してくれるかもしれない(オカムラさんはまだ会社だった)それで、ビリー・アイリッシュのwhen we all fall asleep, where do we go?を聴きながらひたすらまっすぐ歩いた 純情商店街抜けて中野に入り、西武線都立家政駅にたどり着いた。耳ではビリーがずっと歌い続けてくれてて商店街にあるスズランの花みたいな街頭を見て地獄の始まりみたいだと思ったり猫ににらまれたり踏切見て自分が突っ込むんじゃないぞーと自制したりした。傘は壊れてたのでささなかった。これだからこじらせてるって言われるんだよーとわかってはいるが、わかってても自分が止められないのが悩みなんだ。都立家政の駅、線路の上に通路として歩道橋があってまあ一応そこに登ってみたりしたら電車が下を通るたび揺れて怖くて怖いなら降りろよと自分に突っ込んで降りた。そのあと鷺ノ宮駅まで歩いた。金持ちそうな家がたくさんあってムカついた。雨は降ったり止んだりした。もう二十一時半を過ぎてたのでどの店もやっておらず寿司屋で半額の高い寿司を買い、アサヒビールをコンビニで買った。外で食べようと思ったけど雨がふってて無理だったから歩きながら寿司を掴みノールックで食べた。手も洗わずに食べてこれでコロナになったら自業自得だなと思うがそうだ私は死にたいんだったと原点に立ち返る この頃になるとオカムラさんと連絡は取れているがオカムラさんは迎えに来てくれない、あたしのために。私ほんとにやるから。もう怖くないから死ぬの。Netflixの死後の世界を探究する観たしもう怖くないこのままフラフラしてればナンパされてもしくは逆ナンして誰か知らない人の生ぬるい慰めの言葉聞いてタバコ吸って寿司食ってから死ぬこともできる死に方も選べる。あたしが極限状態になったら、あたしはあたしを追い込む天才だから。あんたには一生わからないよあたしがどんな気持ちで歩いていたかを。地獄の入り口を見て、猫にも睨まれて、それでも人通りがなくなると寂しい気分になって結局人は人を求めるんだなって思ったよ、あたしみたいな人間でもね。あんたはあたしにとっての大森靖子以上になれるのかよ。みたいなクソめんどくさいことを私は普通に夫に言ってしまいます。クズです。そしてクズなあたしはまた善良な夫に助けられます。僕にとっては、エレカシよりもブルーハーツよりも漫画よりも何よりもカナちゃんが大切ですカナちゃんはなによりも一番大切に思ってくれる人が望みなんだとしたら、それは叶ってると思います。だから一緒にいませんかと言われ、あたしはまたクズだから謎の上から目線でいいよって言った。大いに引くがいいよ。散々悪態をつき、タクシーに乗って帰った。生まれて初めてタクシーの運転手から話しかけられる雑談を無視できた。客が泣いてるときに話しかけてんじゃねえよって思ったから。タクシーの中で残りの寿司をまたノールックでつかんで食った。もうここまで来たら悲劇も悲劇「泣きながらご飯食べたことある人は生きていけます」ってカルテットで松たか子がすずめちゃんに言った名セリフそのものを自分で言って自分で吸収した 寿司の食べかすとゴミが入ったビニール袋にタクシーの釣り銭三百円そのまま入れ、そのままゴミ箱に捨ててしまいお金は無駄にはしてはいけないなとなり、ゴミ箱から魚臭い百円玉を三枚、さきほど救出したとこです。それでも生きてるから別にいいよ、よく頑張った もう隠したってどれだけ外面の印象がよくたってこれが本当なんだもの仕方ない